企業薬剤師への転職は、調剤薬局や病院勤務では得られない高年収・土日休み・充実した福利厚生が魅力です。本記事では、企業薬剤師の職種一覧・仕事内容・年収相場から、未経験での転職難易度、成功のコツ、おすすめ転職サイトまでを網羅的に解説します。
【結論】企業薬剤師への転職は「情報戦」——準備次第で未経験からでも十分可能
企業薬剤師の転職で最も重要なポイントは、求人数が極めて少ないという現実を理解したうえで、早期に転職エージェントへ登録し非公開求人を確保することです。製薬会社やCROの求人は一般公開されないケースが多く、薬剤師専門の転職エージェントに登録していなければそもそも求人に出会えません。調剤薬局や病院からの転職であっても、職種選びと事前準備を適切に行えば、未経験から企業薬剤師へのキャリアチェンジは十分に実現可能です。
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企業薬剤師とは?調剤・病院との違いを整理
企業薬剤師とは、製薬会社・CRO(医薬品開発受託機関)・医薬品卸・化粧品メーカー・医療機器メーカーなどの「企業」に所属して働く薬剤師の総称です。調剤薬局や病院の薬剤師が患者さんへの対面業務を主軸とするのに対し、企業薬剤師は研究・開発・品質管理・薬事申請・安全性情報管理・営業支援など、医薬品のライフサイクル全般に関わるデスクワークやプロジェクト業務が中心となります。
勤務形態の面では、企業薬剤師は基本的に土日祝休みのカレンダー通りの勤務で、大手製薬会社であれば年間休日125日以上が一般的です。一方、調剤薬局は土曜出勤が多く、病院薬剤師は当直やオンコールが発生します。この「働き方の違い」が、企業薬剤師への転職を考える大きなきっかけとなっています。
なお、調剤薬局や病院薬剤師のキャリアに興味がある方は、調剤薬局への薬剤師転職を成功させる完全ガイド|年収・仕事内容・失敗しないポイントを徹底解説【2026年最新】や病院薬剤師の転職を成功させる完全ガイド|年収・仕事内容・失敗しない転職先の選び方を徹底解説【2026年最新】もあわせてご覧ください。
企業薬剤師の主な職種一覧と仕事内容・年収相場
企業薬剤師と一口に言っても、その職種は多岐にわたります。ここでは代表的な職種について、仕事内容と年収の目安を詳しく解説します。
CRA(臨床開発モニター)
CRA(Clinical Research Associate)は、製薬会社やCROに所属し、治験が計画通りに実施されているかを医療機関を訪問してモニタリングする職種です。治験実施計画書(プロトコル)の遵守状況を確認し、症例報告書のデータを精査し、規制当局への提出資料の基盤を整えます。出張が多い点が特徴ですが、近年はリモートモニタリングの導入も進んでいます。年収相場は450万〜700万円程度で、経験を積むとプロジェクトマネージャーへの昇進により800万〜1,000万円以上も目指せます。
CRC(治験コーディネーター)
CRC(Clinical Research Coordinator)は、SMO(治験施設支援機関)や医療機関に所属し、治験に参加する被験者のケアやスケジュール管理、医師と製薬会社の橋渡しを行います。患者さんとの直接的な関わりがあるため、調剤薬局や病院での服薬指導経験が活かしやすい職種です。年収相場は350万〜550万円程度と企業薬剤師の中ではやや控えめですが、未経験からの転職ハードルが比較的低く、企業側キャリアへの第一歩として選ぶ方が多い職種でもあります。
MR(医薬情報担当者)
MR(Medical Representative)は、医師や薬剤師に対して自社医薬品の有効性・安全性情報を提供する営業職です。薬剤師資格を持つMRは医薬品の専門知識を武器にでき、医師からの信頼を得やすいという強みがあります。年収相場は500万〜800万円程度で、外資系製薬会社では1,000万円を超えるケースも珍しくありません。ただし、近年はデジタルMR(リモートでの情報提供)の普及やMR数の減少傾向があり、従来型の訪問営業は変革期にあります。
管理薬剤師(企業・医薬品卸)
企業における管理薬剤師は、医薬品卸の物流センターや製薬会社の工場・倉庫において、医薬品の品質管理や在庫管理、行政への届出業務を担当します。薬機法で設置が義務付けられているポジションであり、求人の安定性が高いのが特徴です。年収相場は400万〜600万円程度で、ワークライフバランスを重視したい方に人気があります。管理薬剤師のキャリアについて詳しく知りたい方は、管理薬剤師の転職完全ガイド|年収相場・仕事内容・成功のポイントを徹底解説もあわせてご参照ください。
研究職
製薬会社の研究部門で、新薬の探索研究や基礎研究に従事します。創薬ターゲットの同定、化合物のスクリーニング、薬理試験などが主な業務です。修士号・博士号が求められるケースが多く、薬学部卒のみでは応募が難しい場合もあります。年収相場は500万〜900万円程度で、大手製薬会社の研究所勤務であれば高い水準が期待できます。近年はAI創薬やバイオインフォマティクスの知識が重宝される傾向にあります。
開発職
臨床開発部門に所属し、治験の企画立案からプロトコル作成、当局への申請戦略の策定までを担当します。CRAがモニタリングの実務を担うのに対し、開発職はプロジェクト全体のマネジメントや戦略立案を行うイメージです。年収相場は500万〜800万円程度で、グローバル開発に携わる場合は英語力が必須となります。
薬事申請(レギュラトリーアフェアーズ)
新薬や医療機器の承認申請に必要な書類を作成し、PMDA(医薬品医療機器総合機構)や厚生労働省とのやり取りを行う専門職です。薬機法や各種ガイドラインに精通している必要があり、薬剤師の薬学的知識が直接活かせる職種です。年収相場は500万〜800万円程度で、経験を積めば年収1,000万円に到達するケースもあります。
安全性管理(PV・ファーマコビジランス)
市販後の医薬品の副作用情報を収集・評価・報告する職種で、PV(Pharmacovigilance)とも呼ばれます。国内外から寄せられる有害事象の情報を精査し、規制当局へ定期報告を行います。英語の文献読解が必要になることが多い一方、デスクワーク中心で残業も比較的少なく、ワークライフバランスを保ちやすい職種です。年収相場は400万〜700万円程度です。
DI業務(ドラッグインフォメーション)
製薬会社内で、医療従事者からの医薬品に関する問い合わせ対応や、医薬品情報の収集・加工・提供を行います。添付文書やインタビューフォームの作成にも関わり、薬剤師としての知識をフルに活用できる職種です。年収相場は400万〜600万円程度で、調剤経験がある方は比較的スムーズに業務に適応できます。
品質管理(QC)・品質保証(QA)
製薬会社や化粧品メーカーの工場で、GMP(Good Manufacturing Practice)に基づいた品質試験の実施や製造工程の品質保証を行います。分析機器を用いた理化学試験や微生物試験が主な業務で、理系のラボワークが好きな方に向いています。年収相場は400万〜650万円程度です。
メディカルライター
治験の結果をまとめた論文や申請資料(CTD)、患者向け文書などを執筆する専門職です。薬学知識に加え、高い文章力と英語力が求められます。フリーランスとして独立する道もあり、キャリアの自由度が高い職種です。年収相場は450万〜750万円程度で、フリーランスになるとスキル次第で1,000万円超も可能です。
企業薬剤師へ転職する5つのメリット
年収水準が高い
企業薬剤師の年収は全体的に調剤薬局や病院薬剤師よりも高い傾向にあります。特に製薬会社の場合、大手では30代で年収700万〜800万円、管理職になれば1,000万円を超えることも珍しくありません。薬剤師として年収アップを目指すなら、企業への転職は最も有力な選択肢の一つです。年収アップの具体的な方法については、薬剤師が転職で年収800万円を達成する方法|狙える職種・勤務地・キャリアパスを徹底解説でも詳しく解説しています。
土日祝休み・カレンダー通りの勤務
多くの企業薬剤師はオフィスワーク中心で、完全週休二日制(土日祝休み)が基本です。年末年始・GW・夏季休暇もしっかり取得でき、年間休日120日以上の企業がほとんどです。調剤薬局のシフト勤務や病院の当直から解放されたいという方にとって、これは非常に大きな魅力です。
福利厚生が充実している
大手製薬会社やCROでは、住宅手当・家族手当・確定拠出年金・自社株購入制度・カフェテリアプランなど、手厚い福利厚生が整備されています。中小の調剤薬局では得られない充実した制度は、長期的な生活設計において大きなアドバンテージとなります。
スキルの幅が広がる
調剤業務に特化したキャリアと異なり、企業薬剤師はプロジェクトマネジメント、データ分析、英語でのコミュニケーション、薬事規制への対応など、多角的なスキルを身につけることができます。これらのスキルは異業種への転職時にも高く評価されるため、キャリアの選択肢が広がります。
グローバルに活躍できるチャンスがある
外資系製薬会社やグローバルCROに所属すれば、海外の関連部署やパートナー企業との協業が日常的に発生します。海外出張や駐在のチャンスもあり、語学力を活かしてグローバルに活躍したい薬剤師にとっては大きなモチベーションになります。
企業薬剤師へ転職するデメリット・注意点
求人数が圧倒的に少ない
企業薬剤師の最大のハードルは、求人数の少なさです。薬剤師の求人全体に占める企業求人の割合は数パーセント程度とも言われており、希望の職種・エリアにピンポイントで合致する求人を見つけるのは容易ではありません。そのため、複数の転職エージェントに登録して非公開求人を幅広くカバーすることが鉄則です。
調剤スキルが低下する
企業で働く間は処方箋を扱うことがないため、調剤スキルや服薬指導の感覚が鈍っていきます。将来的に調剤の現場に戻りたいと考えている方は、この点をよく考慮しておく必要があります。
転勤・出張が発生する場合がある
特にMRやCRAは全国転勤や頻繁な出張が伴うケースが多いです。勤務地を限定したい方は、本社勤務の職種(PV・薬事・DI等)を選ぶか、勤務地限定コースの有無を確認しましょう。
薬剤師資格が必須ではないポジションも多い
企業薬剤師の職種の中には、薬剤師免許がなくても応募できるものがあります。つまり、理系出身者やMBA取得者など他のバックグラウンドを持つ候補者との競争になるため、薬剤師免許だけでは差別化が難しいケースもあります。
企業薬剤師への転職に関する口コミ・評判
ポジティブな口コミ
実際に企業薬剤師へ転職した方からは、前向きな声が多く聞かれます。調剤薬局から製薬メーカーの管理薬剤師へ転職した26歳女性は「休日・休暇がしっかり取れることが一番の魅力でした。年収は若干下がりましたが自分の時間を多く持てることで、納得の転職でした」と語っています。また、薬局から医薬品メーカーへ未経験で転職に成功した女性は「転職難易度マックス級といわれる職種に未経験で転職することができました。泣きそうな夜もあったけど、ちゃんと前に進めた」と、未経験からでも諦めなければ実現可能であることを証言しています。
転職エージェントの活用についても、「企業薬剤師に転職する際、初めてのWeb面接もエージェントが事前に丁寧にサポートしてくれ、安心して臨めました」という声があり、手厚いサポートを受けられる点が高く評価されています。
ネガティブ・慎重な口コミ
一方で慎重な声もあります。最も多いのが「企業薬剤師の求人は圧倒的に少ない」という指摘です。希望する職種とエリアの組み合わせで求人がゼロというケースも珍しくなく、転職活動が長期化するリスクを覚悟する必要があります。また、「調剤のスキルが落ちるのが不安」「MRは転勤が多く家庭との両立が難しい」といった声もあり、企業転職のデメリットを事前に十分理解しておくことの重要性が伝わってきます。
口コミから見える傾向
全体的な傾向として、企業薬剤師への転職に成功した方は「ワークライフバランスが劇的に改善した」「視野が広がった」と満足度が高い一方、転職活動のプロセス自体は「求人が見つからない」「書類で何度も落ちた」など苦労を伴うケースが多いようです。この「転職後の満足度は高いが、転職活動自体は大変」というギャップを埋めるのが、転職エージェントの活用と入念な事前準備です。
企業薬剤師への転職を成功させよう
企業薬剤師の求人は非公開が大半です。希望する職種に出会うためにも、薬剤師専門のエージェントに早めに登録しておくことが成功への第一歩です。複数のエージェントを併用すれば、より多くの求人情報にアクセスできます。
こんな人に企業薬剤師への転職はおすすめ
企業薬剤師への転職は、すべての薬剤師に最適というわけではありません。ここでは特に向いているタイプを整理します。
まず、土日休みや長期休暇をしっかり確保したい方には最適です。調剤薬局のシフト勤務や病院の当直に疲弊している方にとって、カレンダー通りの勤務は大きな魅力です。次に、年収アップを本気で目指したい方にも向いています。特に大手製薬会社やCROでは、30代で年収700万〜800万円、40代で1,000万円超も現実的な数字です。
また、「調剤だけでなく、もっと幅広いスキルを身につけたい」「グローバルに活躍したい」「医薬品の開発プロセスに関わりたい」という志向を持つ方にも企業薬剤師は適しています。英語力を活かしたい方、デスクワーク中心の働き方を希望する方、プロジェクト型の仕事にやりがいを感じる方も、企業薬剤師のキャリアで充実した日々を送れるでしょう。
逆に、患者さんと直接向き合う対面業務にやりがいを感じる方や、調剤スキルを磨き続けたい方は、無理に企業を目指すよりも調剤薬局や病院でのキャリアアップを検討した方が満足度は高いかもしれません。ドラッグストア薬剤師への転職ガイド|年収比較・口コミ・成功のコツを徹底解説も参考にしてみてください。
転職エージェントを活用するメリット
非公開求人にアクセスできる
企業薬剤師の求人は、その多くが一般公開されていない「非公開求人」として扱われています。製薬会社やCROは採用を戦略的に進めるため、信頼する転職エージェントにだけ求人を出すケースが多いのです。薬剤師専門の転職エージェントに登録することで、一般の求人サイトでは見つからない企業求人と出会える確率が飛躍的に高まります。
書類添削・面接対策のサポートが受けられる
企業への転職は、調剤薬局の転職と比べて選考プロセスが複雑です。職務経歴書のフォーマットも異なり、面接でも「なぜ調剤から企業へ転職するのか」「薬剤師としてのスキルを企業でどう活かすのか」といった踏み込んだ質問が投げかけられます。エージェントのキャリアアドバイザーは、こうした企業特有の選考対策を熟知しており、書類の添削から模擬面接まで手厚くサポートしてくれます。
年収交渉を代行してもらえる
自分では言いにくい年収や待遇の交渉も、エージェントが企業との間に入って代行してくれます。特に企業薬剤師の場合、同じ職種でも企業規模や経験年数によって提示年収に幅があるため、プロの交渉によって数十万円〜100万円以上の上乗せが実現するケースもあります。
複数エージェントの併用が成功のカギ
企業薬剤師の求人は希少なため、1社のエージェントだけでは十分な求人数を確保できない可能性があります。薬キャリ、マイナビ薬剤師、リクナビ薬剤師、ファルマスタッフなど、2〜3社を併用することで情報量を最大化し、比較検討の幅を広げることが成功のカギです。
企業薬剤師への転職を成功させる5つのステップ
ステップ1:自分の希望条件とキャリアの棚卸しを行う
まずは「なぜ企業に転職したいのか」を明確にしましょう。年収アップなのか、ワークライフバランスなのか、スキルの幅を広げたいのか。優先順位を整理することで、どの職種を目指すべきかが見えてきます。同時に、これまでの業務経験の中で企業に活かせる強み(薬学知識、患者コミュニケーション力、英語力、研究経験など)を棚卸ししておくことが大切です。
ステップ2:転職エージェントに複数登録する
先述の通り、企業薬剤師の求人は非公開が中心です。薬剤師専門エージェントに2〜3社登録し、キャリアアドバイザーとの面談で企業転職の意向を明確に伝えましょう。「企業求人に強い」と定評のあるエージェントを選ぶことがポイントです。
ステップ3:職務経歴書を企業向けにカスタマイズする
調剤薬局や病院向けの職務経歴書をそのまま使い回すのはNGです。企業が求めるのは「調剤経験○年」ではなく、「その経験をどう企業業務に活かせるか」です。たとえば、疑義照会の経験は「医師との医学的コミュニケーション能力」に、薬歴管理は「データの正確な記録・分析スキル」に読み替えてアピールしましょう。
ステップ4:面接対策を徹底する
企業の面接では「調剤の現場を離れることへの覚悟」「長期的なキャリアプラン」「チームで成果を出した経験」などが問われます。特に「なぜ調剤ではなく企業なのか」という質問は100%聞かれると考え、ネガティブな理由(調剤が嫌になった等)ではなく、ポジティブな動機(医薬品開発に貢献したい、より広い視点で患者に貢献したい等)を軸にした回答を準備しましょう。エージェントの模擬面接サービスを積極的に活用してください。
ステップ5:内定後の条件交渉と円満退職を行う
内定を獲得したら、年収・勤務地・配属部署などの条件を最終確認します。ここでもエージェントに交渉を任せることで、より良い条件を引き出せる可能性があります。現職の退職にあたっては、引き継ぎを丁寧に行い、円満退職を心がけましょう。薬剤師の業界は意外と狭く、前職の評判が転職後のキャリアに影響するケースもあります。
よくある質問(FAQ)
Q. 調剤薬局から企業薬剤師への転職は未経験でも可能ですか?
可能です。特にCRC(治験コーディネーター)、DI業務、PV(安全性管理)、管理薬剤師(医薬品卸)は、調剤経験をベースに未経験から転職できるケースが多く報告されています。実際に「薬局から医薬品メーカーへ未経験で転職に成功した」という体験談もあります。ただし、CRAや開発職、研究職については一定の関連経験や学歴(修士以上)が求められる場合があり、ハードルはやや高くなります。
Q. 企業薬剤師の年収はどのくらいですか?
職種と企業規模により大きく異なりますが、全体的には400万〜800万円がボリュームゾーンです。大手製薬会社の管理職クラスでは年収1,000万円を超えることも珍しくありません。調剤薬局の平均年収(450万〜550万円程度)と比較すると、特に中長期的な昇給カーブにおいて企業薬剤師の方が有利な傾向にあります。
Q. 企業薬剤師の求人はなぜ少ないのですか?
薬剤師の求人全体の大半は調剤薬局とドラッグストアが占めており、企業の枠は限られています。さらに企業求人は非公開で取り扱われることが多いため、一般の求人サイトには表示されにくいという事情もあります。そのため、薬剤師専門の転職エージェントを活用して非公開求人にアクセスすることが不可欠です。
Q. 企業薬剤師に転職した後、調剤の現場に戻ることはできますか?
制度上は薬剤師免許がある限り、調剤の現場に戻ることは可能です。しかし、企業で数年間調剤から離れると実務感覚が鈍るため、復帰の際には研修や慣熟期間が必要になるでしょう。「いずれ調剤に戻るかもしれない」と考えている方は、企業在籍中も薬剤師の研修や勉強会に参加してスキルを維持しておくことをおすすめします。
Q. 英語力がなくても企業薬剤師になれますか?
職種によります。DI業務や管理薬剤師(国内卸)であれば、英語力がなくても十分に務まります。一方、CRAの国際共同治験、PVのグローバル安全性報告、薬事申請の海外当局対応、メディカルライターの英文作成などでは英語力が求められます。英語力がある方は選べる職種の幅が広がるため、TOEICのスコアアップなどを転職準備と並行して進めるのも一つの戦略です。
Q. 30代・40代からでも企業薬剤師への転職は間に合いますか?
30代前半であれば十分に間に合います。CRCやPV、DI業務などは30代前半の未経験者を受け入れる企業も少なくありません。30代後半〜40代になると「即戦力」が求められるため、何らかの企業経験やマネジメント経験があると有利です。年齢だけで諦めるのではなく、自分の強みを活かせるポジションがないか、まずはエージェントに相談してみることが大切です。
Q. 企業薬剤師の転職に有利な資格はありますか?
薬剤師免許に加えて、TOEIC(700点以上が目安)、CRA認定資格(ACRP認定など)、MR認定資格、統計検定、SAS関連資格などが評価されるケースがあります。また、研究職を目指す場合は博士号が大きなアドバンテージとなります。資格取得に固執するよりも、志望職種で求められるスキルを見極めて重点的に準備する方が効率的です。
まとめ:企業薬剤師への転職は早めの行動が成功のカギ
企業薬剤師への転職は、高年収・土日休み・充実した福利厚生・スキルの幅の広がりなど、多くのメリットがある魅力的なキャリアパスです。一方で、求人数が少なく競争倍率が高いため、事前の情報収集と準備が成功を大きく左右します。
ポイントを改めて整理すると、まずは自分のキャリアの棚卸しと希望条件の明確化を行い、次に薬剤師専門の転職エージェントに複数登録して非公開求人を確保します。そのうえで職務経歴書を企業向けにカスタマイズし、面接対策を徹底することが成功への王道ルートです。
企業薬剤師の求人は「出たタイミングで応募できるかどうか」が勝負です。理想的な求人を逃さないためにも、「いつか転職したい」と思った今このタイミングでエージェントに登録し、情報収集を始めることを強くおすすめします。
今すぐ企業薬剤師の求人をチェックしよう
企業薬剤師への転職は、早く動いた人が有利です。まずは薬剤師専門の転職エージェントに無料登録して、非公開の企業求人をチェックしてみましょう。キャリア相談だけでも利用できるので、気軽に一歩を踏み出してください。
なお、企業薬剤師のキャリアについてさらに理解を深めたい方は、以下の書籍も参考になります。

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