
■40代 男性薬剤師
東京都中野区で妻と2人の子どもと暮らしています。ビジネス書を読むのが好きで、ドラッカーやピケティなどの著作もチェックしていますが、最近読んで感動したのは孔子の『論語』です。
■転職しようと思ったきっかけ
「ビジネスの現場」にこだわりドラッグストアで10年以上勤務。しかし店長になったことで状況が一変し、肉体的・精神的な限界を感じ、転職活動を開始。高年収を維持しつつ、労働環境が過酷でない職場を希望しています。
■条件<Before><After>
<Before>
・東京都渋谷区の中堅ドラッグストア
・店長
・年収720万円
↓
<After>
・東京都中野区にある大手チェーン調剤併設OTC
・管理薬剤師
・年収730万円
■異色の調剤しない薬剤師の年収アップ転職!
薬剤師という仕事を選んだのは、「高年収で安定している」というイメージがあったからです。 ただ実のところ私は、ビジネス書を読み漁るような「ビジネス思考」の人間。大学の仲間からはよく、「お前は薬剤師より営業向きなんじゃないか」ってからかわれていましたね。
― 調剤しない薬剤師を目指した新卒時代
そんな私ですから、いわゆる「調剤ロボット」になるのは嫌でした。
薬学の知識や薬剤師資格を「ビジネスの現場」で実践してみたくて、仲間がこぞって調剤薬局や製薬会社を受ける中、私はドラッグストアばかり受けていました。
面接で「マーケティングやバイイングに興味があります」と言うと、面接官は驚いていましたね。それで、当時急成長していた中堅ドラッグストアから「これからは君のような人材がぜひとも必要だ」と言っていただけて、喜んで入社を決めました。
入社後は、商品の受発注から売上管理、商品キャンペーンの企画まで、何でもやりました。
職種としては薬剤師というより、店舗スタッフです。ドラッグストアなので薬局などに比べて勤務時間も長いですし、OTC販売専門だったので当然調剤経験を積むことはありませんでした。
頑張れば売上になって返ってくる、だからまた頑張ろうと思える。そんな好循環で、当時は仕事が楽しくて仕方なかったんです。
― 店長にのしかかる重圧とストレスから逃れるように転職へ
ただ、入社7年目で店長を任されたことで、状況が一変しました。
年収は上がったものの残業が一気に増え、責任は重くなり、上司と部下との合間でストレスに苦しむ日々。少ない休日にも、バイトが急に休んだと店に呼び出されたりして、体力的にも精神的にもギリギリの状態になってしまいました。
「転職しよう」そう考えるようになったのも当然だと思います。
「薬剤師」という立場で勤務したことがないですし、調剤経験もないため、「ある程度の年収ダウンは仕方ないだろう」と、腹をくくりコンサルタントに「年収600万円以上」という条件で探してもらいました。
正直に言えば、年収500万円台という線もあり得ると思っていました。
― これまでの経験が報われた瞬間!調剤しない薬剤師としてのキャリアアップ!
コンサルタントが紹介してくれたのは自宅のある東京都中野区にある大手調剤薬局のOTC部門のバイヤーポジションでした。年収はなんと720万円!
現職からダウンするどころかアップすると聞いて、驚きを隠せませんでした。
聞けば、先方は私の持つマーケティングやバイイングの経験を高く評価してくださったようで、その知識と経験を活かしつつ、OTC部門のバイイング責任者としてマネジメントも任せたいと言ってもらいました。
大手なので人員体制もしっかりしていますし、残業についても厳しく見ているということで前職のように疲弊する環境でもなさそうです。
調剤しない薬剤師として、これまで積み上げてきた経験をさらに伸ばしていく環境が見つかり、本当に良かったです。
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