
1. 2018年最新版 静岡で働く薬剤師の平均年収は565万円だった!
[静岡で働く薬剤師の年収データ]
2018年最新 静岡の平均年収 | 565万円(昨年比△64000円) |
2018年最新 静岡の最高年収 | 800万円(調剤薬局) |
2018年最新 静岡の最低年収 | 351万円(病院) |
2018年最新 全国版薬剤師年収ランキング | 13位 / 47位中(昨年比12位↑) |
東海4県版 薬剤師年収ランキング | 2位 / 4位中 |
2018年最新 全国版薬剤師平均年収 | 535万円 |
全国平均との差額 | +30万円 |
(参考)静岡県の平均年収 全産業計 | 477万円 |
参考)・「静岡県の平均年収 全産業計」は厚労省 平成29年賃金構造基本統計調査を元に集計
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html
・各種年収データは転職HAKASE独自調査によるもの
2017年、紹介会社を経由して転職した全国の薬剤師にアンケート調査を行った結果、静岡で働く薬剤師の平均年収は約565万円でした。
全国の平均年収が約535万円なので全国平均よりも30万円高い結果です。
都道府県別年収ランキングでは47都道府県中13位。
前回(2016年)の25位から12位のランクアップ。
東海4県の中では2位という結果でした。
【関連記事】
▼[2018年最新版]都道府県別-薬剤師年収ランキング
https://tenshoku-hakase.com/category/news/ranking2018.html
▼【2017年最新版】都道府県別-薬剤師年収ランキング
https://tenshoku-hakase.com/category/news/hakase_2017.html
2. 静岡で働く薬剤師の年収はなぜ全国平均より高いのか?
静岡で働く薬剤師の平均年収が高い理由は、ズバリ薬剤師不足です。
まずは近隣の県と人口、薬剤師数、薬局数を比較してみましょう。
[近隣県の人口・薬剤師数・薬局数]
人口 | 薬剤師数 | 薬局数 | |
---|---|---|---|
静岡県 | 369万人 | 6,231人 | 1,817施設 |
神奈川県 | 915万人 | 18,040人 | 3,825施設 |
愛知県 | 751万人 | 11,857人 | 3,278施設 |
岐阜県 | 202万人 | 3,155人 | 1,018施設 |
三重県 | 181万人 | 2,869人 | 800施設 |
参考)・総務省統計局「人口推計」都道府県,男女別人口及び人口性比-総人口,日本人人口(平成28年10月1日現在)
・厚生労働省「平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査」
静岡県で薬学部を持つ大学はただ1校。
近隣の県では愛知県名古屋市の名古屋市立大学、名城大学、愛知学院大学、金城学院大学または、神奈川県戸塚にある横浜薬科大学が選択肢となってきそうですね。
<静岡県内で薬学部のある大学>
●静岡県立大学 薬学部(公立大学/静岡県静岡市)
1916年に創立の歴史ある大学。静岡県にある唯一の薬学部を持つ大学として知られています。
第102回薬剤師国家試験合格率86.0%
<人口10 万対薬剤師数>
次に薬剤師の受給率について見てみましょう。
医薬分業と共に薬剤師不足が叫ばれるようになって久しく立つものの、地方部では依然として薬剤師不足解消されない状況です。
日本国全体で見ると人口10 万対薬剤師数の全国平均は181.3 人ですが、静岡県の場合は169.0人。
平均を下回る静岡県はやはり薬剤師の不足傾向の方が強いということが分かります。
薬剤師不足は薬剤師の価値を高めることになるため、静岡県の薬剤師の平均年収は高いというわけなんです。
出典:厚生労働省 平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/16/index.html
3. 静岡の業種別の平均年収データまとめ
ここでは2016年と2017年に紹介会社経由で転職をした薬剤師の年収について、業種別に比較をしてみました。
[1]2018年最新版 業種別年収データ
平均年収 | 最高年収 | 最低年収 | |
調剤薬局 | 590万円 | 800万円 | 399万円 |
OTC併設 | 533万円 | 552万円 | 518万円 |
病院 | 429万円 | 491万円 | 351万円 |
参考)転職HAKASE調べ
[2]2017年集計版 業種別年収データ
平均年収 | 最高年収 | 最低年収 | |
調剤薬局 | 584万円 | 950万円 | 404万円 |
OTC併設 | 560万円 | 614万円 | 448万円 |
病院 | 519万円 | 652万円 | 395万円 |
参考)転職HAKASE調べ
前回(2017年集計時)と比較して、調剤薬局の平均収は約6万円アップし590万円でした。
OTC併設ドラッグストアは約27万円ダウンの533万円。
病院は約90万円ダウンの429万円。
紹介会社を利用して調剤薬局へ転職した薬剤師の平均年収は547万円なのでそれと比べても静岡県の調剤薬局薬剤師の平均年収は非常に高く、2017年は調剤薬局への転職には好機だったと言えるでしょう。
逆にOTC併設ドラッグストアや病院では高年収転職には厳しい1年だったようですね。
※年収データ:転職HAKASE独自のアンケート調査より
4. 静岡で年収アップ転職を成功させるためのポイントはこれ!
[1. 業種とエリアの見極め]
2017年の静岡の業種別年収データから、直近で年収アップ転職を狙う場合はやはり調剤薬局を狙った転職が有利な時期と言えるかもしれません。
エリア特性としては愛知寄り、長野・山梨寄り、神奈川寄りで薬局事情は大きく変わってきますが、薬剤師不足の傾向の強い、長野・山梨寄りへの通勤が可能な方は、こちらを狙うと年収交渉がしやすいでしょう。
[2. 正しい情報収集]
転職活動の際によくあるトラブルが、「求人情報と実際の勤務内容が異なる」ことです。
例えば、「複数薬剤師が働くアットホームな薬局です」と記載があったのに、行ってみると
― "常勤の薬剤師は管理薬剤師だけで他はパートと派遣のみで実質一人薬剤師状態"
― "アットホームとは程遠く、個人経営のワンマン社長が薬局を私物化している状況"
― "年齢制限はないはずなのに面接に行くと、「うちは若い人が多いからねぇ・・・」とやんわり断られる"
― "管理薬剤師や薬局長を仕切るのはお局事務で、患者様への態度もまるで医師"
とまあ、こんなことは日常茶飯事です。
調剤薬局で働く薬剤師は狭い調剤室で殆ど毎日を少人数で過ごすことになるわけですから、貧乏くじをひいたら逃げ場はありません。
ムダな転職を繰り返さないためには最初の見極めが肝心です。
[3. 薬剤師専門の紹介会社の利用]
紹介会社を利用すれば、土地勘がなくても通勤可能エリアから条件に合った求人を探してくれますし、勤務条件や年収などの条件交渉も可能です。
また求人票には載っていないウラ情報を多く持っているので「事前に聞いていた話と、実状が全く異なる」という情報の祖語は生まれにくいんです。
▽ 静岡での転職ならココ!転職HAKASEオススメ転職サイト3選 ▽
5. 静岡の薬剤師の転職事例紹介
では最後に静岡で転職を成功させた薬剤師の話を少し聞いてみましょう。
"高齢化に悩む薬局の救世主!?"
― 前職での人間関係で長らく悩んできました。数店舗の規模でやっている町の調剤薬局で管理薬剤師をやっていたのですが、経営側に薬剤師がいないため意見が全く通らず、意見を言えば煙たがられるので社長とはなるべく顔を合わせないようにしていました。
また、事務の一人と全く合わず、いいところがあればいつでも辞める気持ちで続けていました。
決定的になったのは年末の小競り合いでした。患者様の前でみっともない揉め事を起こし、これで踏ん切りがついたんです。
そこで、これまで何度か相談したことのある紹介会社の方に連絡をとり、「今度こそ本当に辞めます」とお願いをしました。
すぐに候補は見つかりました。というのも、このあたりは薬剤師の高年齢化が進んでいてどこもなるべく若い薬剤師を欲しがっているんです。今回紹介してもらった薬局もそうでした。
管理薬剤師以外は70代の薬剤師でどうにか回している店舗ということで、若手にぜひ来て欲しいと言われました。私も50代なので若くはないんですけどね・・・
社長も元薬剤師で、店舗の雰囲気も良さそうですし、年収も650万円と管理薬剤師並みに出たのでそちらでお世話になることに決めました。いいところがすんなり見つかってよかったです。
このあたりにも若い薬剤師がもっと増えてくれればいいですね。
(50代女性 正社員 勤務薬剤師)
※転職事例は転職HAKASE独自調査によるもの
【関連記事】
▼愛知県で働く薬剤師さんのリアルな業種別年収
https://tenshoku-hakase.com/category/story/aichi.html
▼神奈川県で働く薬剤師さんのリアルな業種別年収
https://tenshoku-hakase.com/category/story/post_2.html
▼【2017年最新版】都道府県別-薬剤師年収ランキング
https://tenshoku-hakase.com/category/news/hakase_2017.html
"正直、30代で年収800万に届くとは思いませんでした"
― 出身は仙台なのですが、1年ほど病院で勤務した後、縁があって静岡に越してきました。 一人薬剤師の経験もあるので忙しさへの耐性や、薬局の運営に関してのノウハウは身につけられたかなと思います。転職を考えるきっかけとなったのは少し遠い店舗への異動の話です。 娘もまだ1歳ですし、仕事が終わったら早めに帰宅したいですから、思い切って転職することにしたんです。 一人で転職活動するのは情報面で心配だったので紹介会社を使いました。 自宅から近くて、年収は650万円以上、忙しくてもいいから勉強もできるところを希望したところ、すぐに幾つかいいところが見つかったんです。 その中から、「とにかく急いでいるので年収800万円出すから来て欲しい」と言ってくれた薬局に決めました。管理薬剤師での勤務です。しかし、まさか、30代で年収800万に届くなんて思ってもいませんでしたよ。 子供にもこれからお金がかかっていきますし、4月からバリバリ働きたいですね。
(30代男性 正社員 管理薬剤師)