
薬剤師の転職業界の裏側を、薬剤師転職エージェントの現役・覆面コンサルタントに話を聞いてみました。 こんな調剤薬局・病院・ドラッグストアは要注意!!実際にコンサルタントが出会ったブラッグ薬局の実例とブラック薬局の見分け方を検証します。
はじめまして。転職HAKASEです。
本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。緊張しますね・・・。
どうぞリラックスして下さい!
普段は薬剤師からの転職相談を受けておられるということで・・。
ええ、そうです。
薬剤師専門の転職エージェントでコンサルタントをしています。
このお仕事は長いんですか?
今、5年目になりますね。業界の中ではベテランの方かと思います。
おお!それはいろいろな面白い話が聞けそうですね!
さて早速ですが・・・実際、「ブラック薬局」って、調剤薬局業界でも存在するのですか?
「ブラック薬局」の定義が不明瞭ですが・・・「就業状態が悪い」と定義すれば、もちろん存在しますよね。
噂には聞きますが・・・薬剤師業界にも実際あるのですね。
ありますよ。薬剤師の転職コンサルタントをしていると、色々出てきますね。一患者として薬局も選ばないと怖いなぁなんて思うことも。
そういう話、是非聞きたいですね(笑)
【ブラックな薬局・症例①】サービス残業当たり前、休日は2週間とっていない・・・
よくあるご相談としては、サービス残業が多い、というものですね。
これはホワイトカラーでも良く聞くやつですね。ブラック度指数としては「中」と言ったところでしょうか。せめて残業代は払っていただきたい・・・。
医療機関が患者であふれる冬場などは、どうしても薬剤師は多忙になります。閉局後に薬歴の処理を始めるとかザラです。
この時期って薬剤師も転職希望者が多いんですよ。だから結構各所人手不足にもなりがちで。
なるほど。
投薬数が増えると、薬歴が溜まってしまうので、仕事が出来る人ほど残業になるという悪循環・・・。でも残業手当もつかずで。
労働時間は長いのに給与は変わらなければ、そりゃ辞めたくもなりますよね。
年越しは薬局でしました・・・というかわいそうな薬剤師さんにも会ったことがあります。結局その方は、転職されましたね。
【ブラックな薬局・症例②】給与の未払い・・・労働局に駆け込んだらクビを言い渡される
給与の支払いがないとは、サービス残業よりもタチ悪いですね。これは、ブラック度指数「高」ですよ。
中小のワンマン経営者の薬局でよく聞くケースですね。
そうなんですね(汗)よく聞くって・・・薬剤師業界って意外とブラックなのですね。
いやいや、薬剤師業界全体がブラック、ということではありませんよ。(笑)
きちんと管理している薬局・病院・ドラッグストアがほとんどです。ブラック薬局は極めて稀ですよ。
しかし、薬剤師さんが転職するときには気をつけないといけませんね。薬剤師業界はいわゆる親族経営をしているようなパパママ薬局もありますから、福利厚生が大手と比べて整っていないケースがあります。
転職する際には、福利厚生面も細かく確認する必要があるということですね。
そういうことです。パパママ薬局が全部悪いというわけではないのですよ。就業時間なども融通も利きやすいですし、高年収で転職もしやすいし。個人的にもオススメです。
ブラックか否か、ちゃんと見分けないといけないということですね。
私が担当した薬剤師さんから、労働局に相談したら、突然解雇を言い渡されたなんて話も聞いたことがあります。こんな会社は即時転職でしょう。経験上言えることは、社会保険未加入の会社は転職する前にちょっと考えた方が良いかもしれません。
社会保険未加入って・・・そんなことってできるのですか?
社会保険の加入に強制力はありませんからね。経営上問題のある会社では、薬剤師の社員からの徴収金も経営資金として使ってしまったりするケースもあるようですから。
滞納が続くと、社会保険事務局が社会保険を切られてしまいます。社会保険に加入できないと言われたら、ちょっと内定受託前に立ち止まる必要はあるかもしれませんね。ブラック薬局か否か、情報を集める必要があります。
ブラック薬局の見分け方の一つですね。勉強になります。
後編はこちら →"(現役覆面コンサルタントに聞いた!実録・ブラックな薬局!!―その②)" 「私の職場もブラックかも・・・」 「これから転職したいけど、ブラックな職場に当たらないか不安・・・」 そんな時は、転職のプロである転職サイトに相談をしてみることをおすすめします!