お役立ち

POSTED

派遣薬剤師の時給アップ交渉術

派遣薬剤師の時給アップ交渉術

1:派遣薬剤師という働き方がアツイ―転職志望者の2割が検討?

薬剤師の働き方が多様化する昨今、派遣薬剤師に注目が集まっています。
女性の割合の多い薬剤師という職業柄、結婚出産といったライフステージの変化や育児介護等で週5日のフルタイム勤務が難しくなる方が一定数おられます。

世の中の傾向として女性の働きやすさを目指した体制・制度を用意している職場も増えているため、そういった制度が整っている職場であれば問題ないですが、そうでない場合はアルバイト・パート・契約社員・派遣等その他の働き方を選択せざるをえません。

プライベートを優先させるうえでどの雇用形態で働くのが自分のライフスタイルに合っているのか、それぞれの特徴をよく知った上で選択したいものですね。

今、薬剤師の転職志望者の約2割が、「派遣薬剤師」という働き方も視野に入れて転職活動を行っているという結果も出ています。(※転職HAKASE調べ)
今回はこの派遣薬剤師にスポットを当て、よい派遣先を見つけるためのコツ、時給アップの方法、派遣先での賢い働き方等を紹介していきます。

[派遣に強い薬剤師専門の派遣会社一覧]

No.1

薬キャリ

No.2

ファルマスタッフ

No.3

アプロ・ドットコム


2:派遣薬剤師求人を知る―求人数・時給推移・都道府県ランキング

●派遣薬剤師の求人数は全体の約1割~2割程度

派遣の求人は通常の求人に比べてやはり少ないイメージですが、実際はどの程度の求人が存在するのでしょうか?
実際に何件の派遣薬剤師案件があるのか、大手薬剤師転職支援サイトで見てみましょう(※)。

●大手の派遣転職サイトの求人数

[検索の条件]
エリア⇛東京  雇用形態⇛派遣

▷薬キャリ
東京全体:8,464件

―正社員:7,028件(83%)
―パート:3,081件(36%)
―派遣:824件(10%)

▷ファルマスタッフ
東京全体:14,364件

―正社員:5,637件(40%)
―パート:4,501件(31%)
―派遣:3,504件(24%)

▷アプロ・ドットコム
東京全体:11,499件

―正社員:4,391件(38%)
―パート:3,875件(34%)
―派遣:1,778件(15%)


(※いずれも2017/9/22時点)

東京都の派遣薬剤師の求人件数について「薬キャリ」「ファルマスタッフ」「アプロ・ドットコム」で調べてみたところ、

薬キャリは824件で全体の約1割
ファルマスタッフは3,504件で全体の約2割
アプロドットコムアプロ・ドットコムは1,778件で全体の約1.5割
という結果でした。

いずれの薬剤師転職支援サイトでも正社員の求人が一番多いですが、派遣薬剤師の求人は全体の求人件数の1割~2割程度の取扱があるということが分かりました。

●派遣薬剤師の時給の全国平均は2926円

派遣薬剤師を選ぶ理由として最も多いのが、「派遣は時給が高い」というもの。
確かに直雇用のアルバイト・パートより、派遣会社を通じての勤務の方が時給が高いイメージはあります。実際のところはどうなのでしょうか。

▷派遣薬剤師の時給金額の推移


(※転職HAKASE調べ)


こちらのデータは全国の派遣薬剤師の時給の推移です。
時給額は徐々に高くなっており、需要の高さが伺える結果となっています。

2017年の派遣薬剤師の時給の全国平均は2926円と昨年に比べて更に上がっています。

▷[都道府県別]派遣薬剤師の時給金額

                   
ランキング 都道府県 時給 (前年比)
全国平均値 2926円 UP
1 長崎県 4600円 UP
2 福島県 4033円 UP
3 宮城県 3950円 DOWN
4 山口県 3625円 UP
5 山梨県 3614円 UP
6 静岡県 3560円 UP
7 茨城県 3533円 DOWN
8 群馬県 3450円 UP
9 三重県 3300円 UP
10 沖縄県 3133円 UP
(※転職HAKASE調べ)

こちらは都道府県別の派遣薬剤師の時給ランキングの上位10位までのデータです。

全国平均時給2926円に対し、2位の福島県は4033円、1位の長崎県は4600円というかなりの高額時給となっています。 また、上位10県中7県が前年を上回る結果。

全体的に見れば、やはり派遣社員の時給は上昇傾向にあると言っていいでしょう。

しかし、一方で都市部では
東京都 2909円
神奈川県 2755円
大阪府 2969円
福岡県 2681円

と、地方都市の水準がやはり高い印象です。

さらに詳細はこちらでチェック
【2017年最新版】都道府県別『薬剤師の平均年収』

3:派遣薬剤師の時給の上げ方HOW TO

ここからはさらに深掘りし、派遣薬剤師に関する疑問に回答していきます。

Q1.時給が上がりやすい派遣先、または上がりにくい環境、派遣先などの特徴は?
せっかく派遣薬剤師として働くからには、高時給を狙いたいです。
時給を上げやすい派遣先企業の特徴や選び方を教えてください。

A. もともとの時給の高さを狙うなら歳部の人気エリアよりも地方エリア。土日出勤や遅めの時間の勤務等、融通の聞きやすさアピールで時給アップの可能性◯

その他の雇用形態と同様、都市部よりも人手不足の地方部にある企業の方が時給が高めに設定されている場合は多いです。
同じ県内であっても人気エリアを外して狙ってみるのもよいかもしれません。

また、派遣は人手の足りない時間や曜日を埋める目的で募集されることがほとんどですので、就業時期・勤務曜日・時間に融通が利く薬剤師さんですと、時給アップが見込める派遣先をご紹介できることが多いです。

派遣薬剤師という働き方は、薬剤師さんご本人の経験スキルはもちろん、派遣会社と薬局・病院との交渉によって時給が変動します。
派遣薬剤師さんのスキルが向上したり、契約期間が長くなっていけば、繁忙期前や契約更新のタイミングで時給交渉を上げることも可能になってきます。

いずれにせよ、直雇用の薬剤師さんに比べて派遣薬剤師の時給はシビアに判断されることが多くなります。派遣会社があなたの市場価値を強くPRできるよう、まずはあなた自身の成長を心がけましょう。 明確な武器を持つ薬剤師であれば、高い時給を出してでもあなたを獲得したいという企業が出てくるでしょう。結果、よりよい条件の派遣先を「あなたが選択できる」環境になってくるはずです。

Q2.自分の成長が重要なのはわかるが、すぐに使える時給UPのコツなどを教えてほしいです
自身の薬剤師としてのスキルアップや派遣先企業の評価が重要なのはわかっているのですが、何かすぐに時給が上げられる方法はないのでしょうか?

A.答えは、「転職・時給交渉の時期」「契約期間」「急募案件」「土日・夜間の勤務」が鍵

では特別に「派遣薬剤師の時給UPのコツ」をお教えしましょう。
今回は4つの項目に分けてご紹介させていただきます。

[派遣薬剤師の時給UPのコツ1]時期
薬剤師として働いた経験がある方であれば当然の事実ですが、薬剤師業界では一般的に、12〜2月にかけてが繁忙期だと言われています(閑散期と言われるのは夏)。
患者様が増えるこの時期に薬剤師の人材不足があっては、薬局を経営するにあたって致命的です。 薬局や病院はこの時期に合わせて9月~10月あたりから薬剤師を確保するための採用活動を本格化するのですが、当然、ライバル企業も挙って求人を出しています。
薬剤師の転職市場は求人件数が莫大に増加し、大変な賑わいをみせるというわけです。 このタイミングでライバルより先によい薬剤師を確保しようとする場合は、他の薬局や病院より高い条件を提示せざるを得なくなるのです。

つまり繁忙期を見越した9月頃から、自然と高時給の派遣薬剤師案件が増えてくるんです。
この時期に時給の高い派遣先を選ぶことで、閑散期よりずっとよい条件で契約することも可能ということです。
ただ当然ながら、繁忙期にあわただしい薬局に飛び込むわけですから、スキルに不安を抱えている薬剤師さんや、ゆっくり職場環境に慣れていきたいという方は、逆に閑散期からの契約開始を考えるのも手です。 時給面では低めのスタートとなる可能性もありますが、ある程度受け入れ側にも余裕のある時期のほうが、OJTや研修などもじっくりやってもらえる可能性が高いですから。

[派遣薬剤師の時給UPのコツ2]継続契約期間
特に「時給UP」を重視される薬剤師さんの場合には、同じ派遣先で最低半年間は勤務することをオススメしています。なぜかというと、これが結局一番の近道だからです。

もちろん、今いる派遣先より時給の高い案件を見つけて、すぐにそちらに移るという手もあります。しかし一般的に、高時給の求人には相応の能力が求められますし、激務であることも珍しくありません。 時給はUPしても、その分失うものも大きく、結局退職することになってしまったりすれば、むしろ大きなタイムロスをすることになります。

それよりも、同じ派遣先でじっくり実績を積み、周囲からの信頼を得ることで時給UPしていく方が、一見遠回りのように見えて、実は近道なのです。これは単に「時給UPするまでの時間」ということではなく、中長期的なキャリアプランとして見た場合に、ロスが少ないという意味です。あなたが「現場になくてはならない存在」になっていけば、派遣先はあなたを失いたくないのですから、時給の交渉も有利に進められるようになるでしょう。

このケースの場合、「継続的な成長」が見込めるのもポイントです。
仕事は給与が全てではありません。同じ派遣先でじっくり勤務することで、仕事内容の幅も広がり、より多くの仲間を得、やがては責任あるポジションに抜擢されることもあるかもしれません。 実績が認められれば直接雇用の話もでてくる可能性もあります。 同じ派遣先に留まることは、時給UP以外の面でも多くのメリットがあるのです。

[派遣薬剤師の時給UPのコツ3]急募求人案件
派遣の求人は基本的には急募が多いのですが、やはり「緊急度が高い求人案件」は時給が高い傾向にあります。 これは「繁忙期に時給が高まる理由」と同じで、今すぐ薬剤師が必要な企業は、他よりも高い金額を設定して人材確保に回るためです。

こういった急募の求人の場合は、即戦力が求められますので「◯◯経験ある方」などの経験年数の指定がされるケースもあります。 あなたがもし応募資格を満たしているのなら、こういった急募案件に注目してみるのも一つの方法です。 膨大な薬剤師求人をしらみつぶしにチェックするより、むしろやりがいある案件が見つけやすいかもしれません。

[派遣薬剤師の時給UPのコツ4]土日・夜間の勤務
人気の少ない土日勤務が可能、あるいは19時以降も勤務できる薬剤師は優遇される傾向があります。これは言うまでもなく、「土日は休みたい」「夜間勤務はできない」という薬剤師が多く存在するからです。

あなたがもし土日勤務や夜間勤務に抵抗がないのなら、アピールしない手はありません。上記でも触れた通り「現場になくてはならない存在」になれば、それだけあなたは有利になります。

Q3. はじめに契約するタイミングで半年後・1年後の時給イメージ等のすり合わせをするものでしょうか?
自分の時給が上がるのか上がらないのか正直気になります!周りの派遣薬剤師さんはどうなのでしょうか?
A. はじめから時給アップのプランがある派遣先はほとんどありません。やはり実績次第です。

派遣薬剤師は2、3ヶ月のごとに契約を更新していくケースが多いため、半年後、1年後というような中長期的な話は正直あまり出てきません。
派遣薬剤師さんより要望がなければ時給アップの話が派遣先の企業側から出ることは殆どありません。
あなた自身からコーディネーターに打診する必要があるのです。派遣先の企業にも納得してもらえるような実績とともに交渉に挑めば上げてもらえる可能性は十分にあります。派遣コーディネーターの方の派遣のマージンを調整して時給を上げてくれる派遣会社もありますので、遠慮せずにどんどん相談してみましょう。

Q4. 時給アップについては突発的に事業所側から打診されるものでしょうか?
派遣先の社長から直々に「あなたは本当によく働いてくれて助かる。正社員になってもらいたいくらいだ」というようなことを言われています。
「だったら時給を上げてくれればいいのに」と思い、それとなくお願いしてみましたが、結局時給がUPすることはなかったです。実際時給が上がる時はどういうフローで上がるのでしょうか?
A.上でもお答えしましたが、結論から言うと、派遣薬剤師の時給UPを事業所側から打診されることはほぼありません。

もしあなたが3000円の時給をもらっているとしたら、派遣先の企業は派遣元の企業に5000円程度の派遣料を支払っている事になります。
そもそも1時間5000円という高額での契約ですし、できることなら時給は上げたくない、というのが派遣先の本音なのです。

ここで注目したいのが、派遣会社のマージン金額についてです。
先にあげたように、もしもあなたが時給3000円で働く派遣薬剤師だった場合、派遣先企業は4300円~5000円程度の派遣料を払っています。
ということは、派遣会社は差分の1300円~2000円程度をマージン金額として差し引いている事になります。

▷時給3000円だった場合の金額内訳  
派遣先企業:時給4300円~5000円の派遣料を派遣先へ支払  
派遣会社:マージン金額1300円~2000円


一般的に薬剤師の派遣会社のマージン率は30%~40%と言われています。
もちろんこのマージン金額の全てが派遣会社側の利益ではなく、社会保険料や会社を運営するにあたっての必要経費なので差し引くと利益は数%になります。

しかし、この利益の幅については派遣会社の方でコントロールできる部分なので、派遣先企業はあなたを派遣で受け入れるために最大限の金額を支払っていたとしても、派遣会社のほうで出し渋りをしてコントロールいるということはよくあることです。

ですので、もしも正当な根拠のある理由で時給交渉をしたいと思った場合は、派遣先企業に気兼ねすることなく派遣会社の担当コーディネーターに相談することをお勧めします。


Q5. 短期的な就業を繰り返して徐々に時給をアップしていくのと、同じ派遣先で徐々に上げるのはどちらのほうが有利なのでしょうか?
時給をすぐ上げるのが容易でないことは分かりました。それでも、時給アップへの近道はあるのでしょうか?
A. まずは初回の契約更新をしてもらえるように少なくとも数ヶ月、きちんと出勤して働くことです

Q2の「継続契約期間」でも触れましたが、派遣薬剤師には同じ派遣先で最低半年間は勤務することをお勧めしています。
派遣先としても半年以下の就業で派遣薬剤師の能力を判断するのが難しいので、よっぽどの急募でなければ、いきなり最高額の時給で薬剤師の求人をかけるということはないのです。
つまりあなたの頑張りが認められれば、時給UPの交渉をする余地はあるということです。

仮にあなたが派遣薬剤師として優秀で、派遣先が時給アップを検討したとしても、勤怠が安定しなかったり、すぐに辞めてしまうかもしれないと思われてしまえば当然契約更新に対しても二の足を踏まれてしまうでしょう。
ですので、最初から半年程度は働くつもりで始め、「この薬剤師なら時給アップしてあげてもいいだろう」と派遣先の企業に思ってもらえることが重要なのです。

長期就業したい旨を最初から伝えたり、直接雇用を受け入れる用意があることなどを伝えておくと、比較的スムーズに時給交渉は進められると思います。

4:派遣薬剤師の時給アップの方法のまとめ

[派遣薬剤師が時給アップの交渉をするためのポイント]

● 繁忙期前は派遣の時給交渉のしやすい時期
● 継続することで交渉の余地が広がる!最低半年間は同じ派遣先で就業する
● 急募の求人案件は時給が高め。交渉できる可能性も!
● 人手不足の「土日」「19時以降」等の出勤可能な薬剤師は優遇してもらえる可能性アリ

今注目の派遣薬剤師。 ワーク・ライフ・バランスへの関心が高まり、働き方の多様化や働く女性への配慮が重んじられるようになってきた今、派遣薬剤師というスタイルは今後ますます注目を浴びることになるでしょう。

薬剤師として新たなキャリアを目指す方、自分の持つスキルや経験を様々な現場で活かしていきたい方は、是非参考にしてみてください。

[派遣に強い薬剤師専門の派遣会社一覧]

No.1

薬キャリ

No.2

ファルマスタッフ

No.3

アプロ・ドットコム



派遣薬剤師転職ランキング オススメBEST5

薬キャリ

おすすめのポイント

  • 薬剤師10万人が登録。エムスリーグループの派遣会社として圧倒的な知名度!
  • 求人数とご紹介までのスピードの速さならここ!
  • 正社員・契約社員・パート・派遣・紹介予定派遣と様々な働き方に対応

医療業界に精通したエムスリーグループが運営。大手からパパママ薬局まで幅広い求人を網羅しているNo.1サービス

対応エリア 全国
求人数 9177件

ファルマスタッフ

おすすめのポイント

  • 日本調剤グループ転職なら絶対ここ!大手ならではの安心感。
  • 日本調剤監修のテキストで安心の教育制度
  • 拠点数No.1!全国どこでも会って相談できる

調剤大手の日本調剤グループの運営する転職サービス。時給4000円以上など、高額時給求人が豊富!

対応エリア 全国
求人数 14221件

アプロ・ドットコム

おすすめのポイント

  • 薬剤師専門人材ビジネス、20年の実績
  • スキルアップの為の研修制度あり!
  • 公開求人数No.1!

e-ラーニング等の研修制度もあり、スキルアップも見込める

対応エリア 全国
求人数 20105件

メディカルプラネット

おすすめのポイント

  • 要望に合わせ、求人を探してくれる
  • 専任担当が手厚くサポート
  • 独自の福利厚生システム

求職者に寄り添った提案が最大の魅力。
じっくりヒアリングするのでミスマッチが少ない

対応エリア 全国
求人数 323件

5

ヤクジョブ

ヤクジョブ

おすすめのポイント

  • スポット派遣求人数が豊富!
  • 独自の福利厚生システム
  • 薬剤師同士の交流会等を開催

全国展開しているさくら薬局の運営会社が運営する紹介会社

対応エリア 全国
求人数 6792件

ページの先頭へ